いましはたれぞ

仮初の電脳空間で敢えて統合を分解してみた軌跡

糺したい日本語 「実家」

じっ-か【実家】

 ①自分の生まれた家。父母の家。「―に帰る」

 ②婚姻または養子縁組によって他家に入った者から元の家をいう称。「家」の制度の廃止により法律上は廃語となった。さと

岩波書店広辞苑 第六版」より抜粋 (強調したのは儂じゃ)

  若い時から引っかかっておったが、やはりこの言葉はおかしいのう。

  親との別居を前提として書くゾイ。

 ① 生まれた家なら「生家」という言葉もあるし、父母の家なら「親の家」と言えば十分ではないかのう?

 ② 義理ではなく、血の繋がりを「実」というなら確かに正しそうじゃが……

 

 特に①じゃ! 儂が文句を言いたいのは! のう御若いの生まれた家や親の家を「実」家というのなら、今お主が住んでいる家は「虚」家なのかのう? 今この瞬間のお主の存在は偽物なのかのう? いいやそんな筈はないじゃろう。多くの者が血眼になって探すかすっかり忘れてしまっている「本当の自分」なんて存在は「今、ここ」にしか居ないのではないかのう? お主が何気なく親の家を「実家」と呼ぶ度に、恐ろしいかな! お主は掛け替えのない自身の人生を自分ではなく親を基準に暗示してしまっておる! いつまでお主は「親の子」のつもりなのかのう?

 たとえそれが借り物じゃろうと義理じゃろうと自分で選ばずとも、お主が受け容れたのなら今住んでいるその家こそが「本当の家=実家」なのではないのかのう?